メガバンクではどんなスキルが身につくのだろうか?
①法人営業スキル、②CF・計数管理能力、③組織調整力、④社会人基礎力などのスキルが身に付きます
メガバンクへの入社を検討する就活生や既にメガバンクで働く若手社員の中には、メガバンクで働くことでその先のキャリアに進むにあたってどのようなスキルが役立つのか疑問を持つこともあるのではないでしょうか。
今回は筆者が考える、メガバンク社員が転職する場合に武器となるスキルをご紹介します。メガバンクでは主に法人営業を経験する前提で得られるスキルについて記載したいと思います。
法人営業スキル
主にメガバンクの総合職では法人営業を担当することになります。中堅中小企業への営業では財務面を中心に経営層との面談が多く、経営に関わる話題や提案が求められます。
大企業への営業では財務部や経営企画部などの部長クラスとの関りが多く、財務面のみならず事業戦略に関わる提案活動が求められます。経営層との面談の機会もあり、幅広い経営課題に対応することが多いです。
組織同士の取引となりますが、条件交渉や提案事項は担当者からのボトムアップで考える必要があるので、既存取引先への提案営業スキルが身に付きます。
法人に対する営業スキルを求められる企業に対しては、転職するうえで大きなアピールとなるでしょう。
計数管理能力
企業の決算書や有価証券報告書などの開示資料を元に財務面を中心に数字を扱ってロジカルに説明することや資料を作成するスキルも身に付きます。
企業の損益、財務指標などの状況に応じてファイナンスを検討することが主要業務の一つとなるので、その過程で求められるCFの分析力やデータの作成を行うスキル転職の際のアピール材料になります。
経験する部署やプロジェクトによっては、複雑な案件のCFを自身で作成したり検証したりする場合もありますので、数字の扱いや検証に慣れていることが強みとなると考えられます。
社内外での調整力
メガバンクでは自身が所属する部署のみで完結する業務は少なく、審査部門、個別商品を扱う部門、グループ会社などと連携しながら、顧客提案を行うことも多いです。
グループ会社については信託銀行や証券会社、リース会社などの商品を紹介することも多く、複数の関係者と関わる中で取引先への提案に繋げて各関係者との調整を図る必要があります。
また、営業担当者が案件のマネジメントを行うので、社内のリソースを使う調整力や自身のチームや組織を動かすリーダーシップ力が求められるので、それらの組織調整力のスキルが身に付きます。
銀行に限らず特に大企業では、社内の関係者を取り纏めて案件を推進していく力が必要とする仕事が多いので、それらの企業では求められるスキルの一つとなります。
ビジネスの基礎
各種ビジネスの基礎が定着している社員が多いと考えられていることも、転職における強みの一つとなります。
一般的に企業のお金を扱う業務ということで、新入社員の頃からビジネスマナーや業務態度については若手のころから研修やOJTを通じて学習します。
マナーや顧客対応以外でも、契約書全般の理解度や幅広い金融商品に関する知識を備えていることも強みになりますし、コンプライアンス意識の高さなども他の業界に比べて高いので、一定の信頼性があると思われます。
まとめ
上記の特徴を踏まえると、メガバンク社員の転職先としては同じく金融業界や、不動産・コンサル業界などで活躍する方が多いです。
収入の増加を求めてM&A関連、保険業界の営業や外資系ファンドに進む方や、ワークライフバランスを求めて若くして公務員に転身する方やメーカー等の管理部門へ転職するケースも見受けられます
以上、少しでも参考になれば幸いです。
コメント