メガバンクとは
メガバンクとは総資産1兆ドルを超過する銀行グループです。日本では三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行がメガバンクと呼ばれています。今回はメガバンクのそれぞれの違いや特徴について触れていきたいと思います。
三菱UFJ銀行の特徴
- 安定した顧客基盤、海外ネットワーク
三菱UFJ銀行の強みは、国内の安定した顧客基盤と海外ネットワークです
日本国内は人口減少やマイナス金利でマーケットが縮小されるなかで、東南アジアや発展途上国に拠点や子会社等を持ち、基盤を持つことが強みです。
海外にも収益源を持つことは金融ビジネスに限らず、国内成長企業における必須条件の一つといえるでしょう。
海外で働きたいという方には特に魅力的な企業の一つです
また、三菱UFJ銀行は預金残高や貸出残高で世界トップクラスの銀行です。
圧倒的な実績と事業規模により、大型プロジェクト案件やなどに参画しやすいバックグラウンドがあります。
- 意思決定に時間がかかる、社風も堅い印象
国内最大の銀行であるが故の意思決定の遅さや官僚的な組織風土が感じられます。
本来必要な手続や与信判断を堅確に行っているともいえるので必ずしも悪いことではありませんが、社風も比較的堅い印象があるのではないでしょうか。
三井住友銀行の特徴
- スピード・効率性・収益力
収益事業化のスピード、収益効率性の高さ、収益力の高さが強み
今後の経営計画においても高収益の目標を設定
- 新規事業への積極性
積極的なIT投資を起点に新規ビジネスの拡大や生産性向上に活用
- 海外事業での遅れ
他のメガバンクに比べて海外事業に遅れがみられる。アジアを中心に海外展開加速が見込まれる
- 社風・印象
体育会系のイメージが強いと言われますが、
リモートワークやクールビズ対応にいち早く取り組み、働き方や服装、雰囲気は
3メガバンクで最も自由な印象
みずほ銀行の特徴
- 全上場企業の約7割の企業と取引
上場企業との取引基盤が強く、大企業の取引先が多いことが強みです
大企業取引では安定した金利収支や大型プロジェクト案件も多く銀行にとって貴重な収益基盤となります
- One MIZUHO戦略
みずほ銀行ではOne MIZUHO戦略により、グループ間の連携を重要視しています
銀行・信託・証券一体戦略によるワンストップの高度なサービス提供をできることが強みです
- 人事交流
One MIZUHO戦略の延長ですが、みずほグループでは銀行・信託・証券での人事交流があります
銀行に入社しても信託銀行や証券会社に出向することもあるのです。
社員にとって、様々なのスキルを身に着けられるチャンスであり、入社時のイメージと業務内容が相違してしまうリスクともいえます
- システムへの不安
みずほ銀行ではこれまで何度もシステム障害を発生させてきました
金融機関にとって、決済インフラの安定供給は必須ですが、2021年には2月から9月にかけて8回ものシステム障害を起こしています。
これはシステムの問題にとどまらず、組織体制や組織風土の問題が根底にあると言われています
社風としては3メガバンクでは温厚な人柄の社員が多いと言われていますが、組織に対して言うべきことを言わない、といったことなかれ主義があると金融庁から指摘されています
メガバンクの年収比較
| 1 | 三井住友銀行 | 826万9,000円 |
| 2 | 三菱UFJ銀行 | 771万0,000円 |
| 3 | みずほ銀行 | 769万5,000円 |
有価証証券報告書から算出される社員の平均年収はトップは三井住友銀行
他２行との差額は約50万円程度。
こちらは職種を問わない平均であるため、あくまで参考値となります。
メガバンクに入社するメリットは
メガバンクに入社するメリットは主に下記の点にあります
- 収入の高さ
- 社会人スキルの向上
- 安定して働ける環境が整っている
金融業界で内定に必要なスキルとは
- 高いコミュニケーション能力と柔軟性
取引先、所属の上司、事務担当の女性、複数の関連部署、どれも複数の関係者とのコミュニケーションを円滑にこなす必要があります
- 周囲を巻き込んで成果に繋げる力
融資判断、営業サポート、大企業への複雑な提案、幅広い金融商品への対応と自身のみで完結する業務はありません。
周囲に協力を求めたり、先頭に立って取りまとめる力やノウハウを発信していくことが重要です。
- ストレス耐性
緻密な検証、取引先との交渉、契約条件の調整、繁忙期は長時間に及ぶ労働など、ストレスのかかる業務が多いです。
分析能力(簿記、財務分析、事業戦略、語学力)
企業の財務分析や将来性の分析、個別案件の検証には専門性のある知識が求められます
別記事でメガバンク3行の個別記事を展開しますので、ご関心ある方はそちらもご確認ください。
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