高配当、株式単価が安い、長期的に株価が上昇し続けている、ということから株式投資において人気が高い、三菱HCキャピタルの特徴や将来性について説明します。
三菱HCキャピタルの特徴
配当利回り(会社予想)4.3%程度(2023年7月時点)と高配当であることが最大の特徴。
また、株価は864円(2023年7月時点)で、比較的少ない資金でも投資が可能であることも魅力的です。
三菱HCキャピタルとはどんな会社
リース事業や、各種ファイナンス事業が事業の中心であり、平たく言えばリース会社です。リース事業のほかに、金融事業や不動産事業を展開しており、安定した業績を継続していることからおすすめの高配当銘柄として名前が良く挙がります。
主な株主は三菱商事や三菱UFJフィナンシャル・グループとなっており、三菱グループの安定した資本構成となっています。
事業内容
- ファイナンス(リース/レンタル等)
- 資産、機器有効活用・処分
- 環境・エネルギーソリューション
- ビジネスサポート
- 建物リース/PFI
- その他サービス
直近業績、将来性について
(三菱HCキャピタルの決算説明資料より)
主力のカスタマーリレーション事業(主にリース事業)を中心に複数の事業で安定した利益を計上しています。
本業のリース事業だけでなく、海外地域、エネルギー・インフラ投資、ロジスティクス事業投資、不動産事業でも100億円超の利益を計上しています。単独の事業が不採算となっても他の事業で複数の大型事業があることから業績は安定します。
2019年以降、コロナショックもありましたが、毎期500億円以上の当期利益を計上し、直近の2022年度は1,162億円の当期利益となっており、今後も安定した業績が見込まれます。
注意点
リース事業は主に企業の設備投資に対して機械設備や不動産等を賃貸するものです。事業全体で企業の設備投資に連動しているため、企業の投資が縮小した際は業績悪化の要因となります。
国内では人口減少や成長が鈍化していることから、大幅な成長が期待できないという側面もあります。
高配当である点は、個人投資家にとって好材料になりますが、一方で株価が長期的に低迷している銘柄である可能性が高いです。利回り=配当÷株価 なので 株価が低いと高配当株になりやすいです。例えば金融系やメーカーの国内株式は高配当株が多いですが、長期的に株価が低迷している銘柄が多いです。
最近市場での注目度が高い「PBR」については1倍以下だと「割安」と評価されますが、三菱HCキャピタルは0.8倍程度なので将来的な成長性が低い銘柄という評価がなされています。
まとめ・結論
三菱HCキャピタルの株式は魅力的だと考えます。
基本的に高配当銘柄は、株価が低迷している懸念がありますが、三菱HCキャピタルは過去10年でも株価は長期的には上昇しているので純粋に高配当銘柄と認識して問題ないと思います。
コメント