銀行への就職を考える人にとって、休みがきちんととれるのか気になる人も多いでしょう「激務と聞くし休みがとりにくいんじゃないの?」と感じる方もいるでしょうか。
今回はメガバンク銀行員の休暇の現状についてお伝えします。
- 休暇はカレンダー通りで、土日祝は完全に休み
- 1年間で連続5日間の休暇取得が義務になっている
- 1日での有給休暇も取得可能
- 結婚休暇、産休、育児・介護休暇なども別途取得可能
私は現役でメガバンクに勤務しているので、休暇取得の実態についてお伝えできると思います。
メーカーなどではお盆や正月にまとまった休みが決まっていて、別のタイミングで長期休暇は取りづらいかもしれませんが、銀行では閑散期に長期休暇を取得して旅行することもできます
休暇はカレンダー通り
土日祝は完全に休暇です。私はこの休日に出勤したことはあまりないです。担当している案件の締め切りなどの関係で、休日出勤が必要になることもありますが、振替休日が別途与えられます。
土曜出勤などが絶対にありませんので、そこは働きやすいと感じます
連続休暇の取得が必須
連続休暇5営業日の取得は金融庁からの命令なので、必ず取得する必要があります。
背景は企業に融資する立場である銀行員は癒着などが起こりやすい立場にあります。特定の担当者がずっと同じ企業を担当していると、関係性が深まるがゆえにトラブルにも発展しやすくなるということです。
よって金融庁は銀行に対して職場からの離脱によって、長期間職場を離れることで、不正などが起きていないか確認できるのです。現在は実際に机の中を調べたり行動をチェックしたりしませんが、休暇中は他の担当者や上司が、業務を引き継ぐので、特殊な行動をしていたら発覚しやすくなるのです。
また、特定の業務を同じ担当者に任せると、「その担当者がいなくなると機能しない」なんていうことも起こりますので、他の担当者でも業務を行えるようにと、代わりがきく状態を作ることにもつながります。
連続休暇取得は社内規定を超えて、金融庁と取り交わしたルールでもあるので、必ず取得の必要があります。なので、休暇予定を前もって管理する部署が多く、業務を適切に引き継げるのであればいつ取得しても大丈夫です。
自身の繁忙期や案件が立て込まないタイミングを見計らって、事前に旅行の計画を」立てる人が多いです。5営業日の取得であれば、「土日+平日5営業日+土日」で9日間の休暇が取れるので、海外旅行も可能です。
連続休暇の日数や回数は企業によって異なりますので、入社を検討するなら事前に確認しましょう。
1日(連続しない)の有給取得について
通常の有給取得についてです。これも自由に取得可能です。3連休とくっつけて4連休にすることもできます。これはどの会社でも共通だと思いますが銀行でも同様です。
平日にふと休みを取ると、普段の土日に行くことがない場所に行ったり、旅行先に長く滞在したりと、それがリフレッシュに繋がるものです。
適切に休暇を取得することが、業務の効率化やコスト削減に繋がるという考え方が、会社に浸透しつつありますので、休暇取得に対しては柔軟な考えを持つ上司が多いと感じています。
その他の休暇について
産休・育休などが一般的ですが、介護・勤続●年休暇などの有給休暇があります。
男性の育休も取得を促す傾向が増えてきているように感じます。
まとめ
銀行では有給をわりと自由に取得することが可能です。
連続休暇取得時は旅行に行く人、実家に帰る人の割合が多いと感じます。家族持ちであれば、お盆に休暇を取る人が多いです。結局お盆や正月は取引先も休みであることが多く、業務上も閑散期になるためです。
その他、子供の運動会や卒業式等の行事に参加したり、資格試験の前日などに休暇を取って直前の勉強に備えたりする人も多いように感じます。
連続休暇はマストですが、中には仕事が大好きな人もいて、あまり有給を取得しない人もいます。会社からはあまり推奨されていないですが、1日単位で取得できる有給を取得しないこともできます。
休暇前は業務の引継ぎや準備など、通常以上に忙しくなるので、通常通り勤務していた方が精神的な負担は少ない、ということかもしれません。有給を取得しないというのも、ある意味自由です。
私の場合は、有給を年間で13日くらいは取得しています。ただ、実際の有給は年に20日ほど与えられているので、20日すべてを取得するのは難しい(他の人があまりやっていない)と思います。多くの社員が有給の権利を半分くらい捨ててしまっているのが現状です。
以上、銀行員の有給取得の現状についてお話しました。
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